ゼネコンが行っている仕事について前田さんに聞いた

最終更新日 2024年4月20日

信和建設の前田裕幸さんからゼネコンについて学ぶ!

ゼネコンが取り扱う仕事の案件は、公共事業や大規模な商業施設などの建設が基本となっており、様々なクライアントや下請け会社と連携しながら仕事を進めることになります。
そのためゼネコンはプロジェクト全体を見渡して、すべての作業や手続きを最適化する役割を担っていると言えます。

基本的に総合建設会社では、プロジェクトの全体像をスピーディーに見極めて無駄を省いた計画を構築するので、クライアントは修正点を細かく指定するだけで問題ありません。
また各種の細かい設定を変更する方法も簡単なので、依頼をする側にとってはストレスのない環境で仕事を行えます。

総合建設会社では、クライアントに対して担当のスタッフを付けて対応しており、細やかな対応をできるようにサービス面での品質を高める努力を行っています。
大きな規模のプロジェクトを成功されるためには、クライアントとの関係が大切で、様々な場面で打ち合わせをしたり調整をする必要があるので、緊密な関係性を構築できる環境はクライアント側からすると評価の高いポイントです。

クライアントとの打ち合わせでは、トータルでのコンセプトを設定して、明確に目的を定めて行動することが多いです。
というのも規模の大きな計画を遂行するためには、考え方を統一させて動かないと色々と齟齬が生じてしまうので、必ずクライアントと施工会社とがコンセプトを共有しなくてはいけません。

ゼネコン会社ではクライアント共にコンセプトを設定して、下請けの施工会社と意見をすり合わせていることから、意識を共有することが可能です。
もちろん下請け側の意見をクライアントに伝える役目を担っているので、様々な分野から発生する意見や主張を取りまとめることが大きな仕事となっています。

ゼネコンのマネージャーは優秀な人材が多い

これらの仕事をまとめるマネージャーは、優秀な人材が登用されることが多く、様々な経験を積んだ人間が採用されています。
そのため様々な場面で活躍しており、大きなプロジェクトには欠かすことのできない存在であると、信和建設の前田裕幸社長はいいます。

(参考)
前田裕幸 | ORICON NEWS

設計を担当するのは、設計を専門にしている部署の人間で、クライアントが希望するコンセプトに従う形で、シンプルで使いやすい構造の設計にしていきます。
設計の段階では、様々なアイデアや先進的な技術を組み込むことも可能で、クライアント側から各種のリクエストを出すこともできるので、調整が大切になる工程です。

また規模の大きなプロジェクトになる場合には、各種の模型を作成したり、コンピューターグラフィックスを活用して、ビジュアルとして完成予想図をチェックできるようにすることも多いです。
これらの工程ではイメージを共有しながら、意見やアイデアを出し合う段階なので、クライアント側から様々な形で意見が出てきます。

すべての意見がまとまり実際に施工可能な設計図が完成すると、施工を担当する下請け会社との交渉が開始されます。
基本的に大きなプロジェクトになると、多くの下請け会社と連携をして効率的に作業を分散しないと、作業がすぐにパンクしてしまいます。
そのため人員を適切な形で割り振って、効率性を最大限高めることが大切です。

作業効率のアップはゼネコン会社にとって大きなテーマ

特にコストを少しでも抑えるためには、作業日数を少なくすることが重要なので、作業効率のアップはゼネコン会社にとって大きなテーマです。
通常作業効率を高めるためには、作業を行うスタッフの能力を細かく把握して、必要な場所に必要な人材を登用することが基本です。

特に専門的なジャンルを持っているスタッフは、適切な配置で働かせないと能力が無駄になってしまうので、ゼネコンの担当マネージャーは、適切な人員を配置する高い能力が求められます。
そのため各種のマネージメント技術を習得していて、経験が豊富な人間が担当者に指定されることが多いです。

巨大な建築物を建設するためには、上質な建築材料を効率的に集める必要があり、各種の運搬手続きなども必要になってきます。
基本的に下請けの会社ではあまりにも大きな取引には参加することができないので、そのような場合にはすべての取引を総合建設会社が対応しています。

建築材料を効率的に集めることができれば、スピーディーに施工作業を進めることができるので、可能な限り早い段階で建築材料を用意しておくことが大切です。

すべての建築作業を効率的に進めるために、大手のゼネコン会社では利便性を追求する仕事も行っています。
各種の研究開発作業は建設を行っている現場の負担を減らす目的で研究を行っており、安全性と効率性を両立するための技術を開発中です。

これらの技術が実用化されれば高い信頼性を確保しながら、スピーディーに施工作業を行えるようになるので、クライアントにとっても施工会社にとってもメリットが大きいです。

またコンクリートの品質を高めて耐震性能を大幅に向上させる研究も行われているので、安全性を高めて高層マンションなどを建築したい場合には様々な形で活用可能です。