自分を変えてアンガーマネジメント

最終更新日 2024年4月20日

「自分が一番偉い」と思い込んでいる人は、怒る回数が増えてしまいます。

なぜなら、自分が一番偉いと他の人のあらゆる行動や言動が許せなくなってしまうからです。

自分の言うことやることだけが正しいという価値観で相手と向き合っていると、絶対に衝突します。

ビジネスでは相手への敵対心が創造のためのエネルギー源になることもありますが、たいていの怒りは怒り損で終わってしまいます。

さらに良くないのは、その怒りのせいでまわりからの信頼を失ってしまうことです。

怒っている人に対して、共感したいと感じる人は少ないです。

ビジネスで上に立つ人にとって、怒りは自分にとってマイナスになることが多いので注意しましょう。

そういう危険を回避することができるのが、アンガーマネジメントです。

怒りのコントロールや配分を考えて怒りによって損するのを防ぐ術です。

怒りを自分でコントロールできている人は、無意識に怒りは損だからやめておこうという考えに至っています。

逆に、自分が一番偉いと思い込んでいる人は、自分が一番だから相手が自分に従うようにと怒ります。

怒れば相手が屈してくれる、自分の思い通りになると考えているからこそ、怒るという行動に至ってしまうわけです。

まずはこの思い込みを捨てることが大切で、そのためには自分自身を変える必要があります。

怒りを生み出しているのは自分自身です。

同じことを言われても怒る人と怒らない人がいるのは、自分自身の価値観や考え方が「怒るべき」という意識に向かわせてしまうからです。

瞬間的な怒りは対処療法で切り抜ける

逆に「どうでもいいこと」という考えに切り替えられる価値感や考え方を身につけることができれば、些細なことで怒ることはなくなります。

「ストレスや怒りをなくすにはまわりが変わる必要がある」と思い込んでいる人は、自分が変わらないと何も改善しないということを理解しましょう。

自分自身が変わるとまわりの見方も変わり始めて、結果的にまわりも好意的な目で見てくれるようになり、うまくいくようになることもあります。

カチンとした瞬間的な怒りに対しては、対処療法で切り抜けるといいです。

例えば怒りをレベルわけするという手法はアンガーマネジメントでよく使われます。

「さっきの怒りがレベル5だとしたら、今度の怒りは3くらい」という感じでレベルわけしていくと、こんなことで怒るのはやめておこうと自然に考えられる余裕が出てきます。

最初はうまくいかないかもしれませんが、繰り返しレベルわけしていくとだんだん効果が実感できるようになります。

 

※参考:「アンガーマネジメント講座専門教室|アンガーマネジメント静岡教室」より