自動車運送業では正確な点呼が必要不可欠

最終更新日 2024年4月20日

自動車運送業では、正しく点呼を行うことが必要不可欠だとされています。
運転者は管理者からチェックを受けて正確に報告する義務がありますし、管理者は実施して記録を残しておく義務があることを忘れてはいけません。
ドライバーの体調不良や過労、睡眠不足や飲酒などが原因で事故を起こしてしまう可能性もあるので、大きな問題を防ぐためにもきちんと実施しておくことが大切です。

点呼の基本的なルールを把握しておくこと

いくつかの方法でこれを実施することができますが、間違ったやり方では問題になることがあります。
点呼を行う上でのルール違反が原因で行政処分を受ける自動車運送業者も多いので、基本的なルールを把握しておくことが大事です。
多くの場合は対面による方法で実施され、営業所や車庫で管理者と運転者が顔を合わせて実施することになります。
運行の関係上やむを得ない事情がある場合は営業所や車庫以外の場所でも実施することができますが、所属営業所や車庫での実施が原則です。
泊まりで運行しなければならないこともあるはずですが、その際は電話による方法が実施されます。
携帯電話や無線ドライバーなどを利用することはできますが、メールやメッセージアプリなどの利用は不可なので注意が必要です。
一方的な連絡ではなく、双方向のコミュニケーションが可能なツールを利用する必要があります。
国土交通大臣が定めた機器を使用するIT点呼を実施できる営業所もありますが、この場合はテレビ電話でやり取りを行うことが可能です。

it点呼 運行管理

運転者に対しては酒気帯びの有無や疲労の有無を調べておく

点呼の際にはチェックすべきことがいくつかありますが、車両については番号や記号だけではなく、点検を実施したかどうか、異常の有無などを確認する必要があります。
運転者に対しては酒気帯びの有無や疲労の有無を調べておく必要があるでしょう。
睡眠時間が十分確保されているかということも確認すべき内容です。
チェックを行うと同時に、管理者から運転者に向けて指示事項も伝えられます。
その日の経路を指示するだけではなく、天候や交通状況を考慮したアドバイス、休憩や安全運転に関する指導を行うことが多いです。

まとめ

自動車運送業の場合は、きちんと点呼を行っていないことが原因で行政処分を受けることになったり、ドライバーが事故を起こして大きなトラブルに発展してしまったりする可能性があります。
安全に業務を遂行するためにも必要不可欠なものなので、管理者も運転者も正しく実行できるようにしておく必要があることを覚えておきましょう。