全保連の手厚い家賃保証システム

最終更新日 2024年4月20日

(1)全保連が提供する家賃保証システムとは

全保連は家賃保証システムの提供を主な業務としている会社です。

沖縄県と東京都に本社を置き、全国に16の支社があります。

2001年に創業し、2016年には年間申し込み件数が30万件を超え、2018年には累計申し込み件数が200万件を超えました。

現代は少子高齢化や人間関係の希薄化などによって連帯保証人を頼むことが難しくなっています。

家族や親族とも疎遠で親しい友人もいないという方も昔に比べて増加しています。

そうでなくても既に定年を迎えていて収入が少ない親が連帯保証人になれない場合や、友人が多い方であっても連帯保証人を頼むほどの付き合いはないことも珍しくありません。

連帯保証人になって借金に苦しむといった報道がされることもあり、「連帯保証人にはならないように」と親から言い聞かされた方も少なくないでしょう。

賃貸住宅を借りるには連帯保証人を求められることが一般的です。

借りたい部屋が見つかっても連帯保証人がいないという悩みを抱えている方をサポートするのが家賃保証システムです。

少子高齢化により日本の人口は減少局面に入っています。

核家族化により一人暮らしの高齢者も増え世帯数は増加していますが、数年後には人口だけでなく世帯数も減少が始まるとみられています。

そんな中でも世帯数の増加以上に賃貸住宅の建設は増え続けているため空き家も増加し、賃貸住宅は借り手市場となっているのが現状です。

賃貸住宅のオーナーにとって収益ゼロでコストだけがかかる空室は減らしたいものです。

そうはいっても入居してくれるなら誰でもいいというわけにはいきません。

家賃を滞納されてしまったら収益を得ることはできません。

でも家賃保証サービスを利用すれば滞納のリスクを防ぐことができます。

(2)家賃保証システムを利用するメリット

また、連帯保証人不要で家賃保証システム利用可能な物件であるということはアピールポイントにもなり、入居希望者も見つけやすくなるというメリットもあります。

全保連の家賃保証システムはこの会社と保証業務協定を結んでいる不動産会社を通して利用することができます。

賃貸人が不動産会社を通さずに直接利用することは原則的にはできません。

この家賃保証システムには代位弁済型と立替払い型があります。

代位弁済型は賃借人の家賃の支払いが遅れた場合、賃貸人は全保連に家賃を請求することができ、賃借人の代わりに賃貸人に家賃を支払います。

その後、家賃の支払いが遅れた原因を賃借人から聞き取った上で立て替えた家賃を回収します。

賃貸人からの滞納報告の3営業日後に全額入金されます。

請求期限は家賃等の場合、支払約定日から31日以内です。

立替払い型では、賃借人の滞納の有無を問わず、家賃支払日の当日に賃貸人へ全額入金されます。

このように入金がスピーディーなことも良い点です。

住宅だけでなく店舗・事務所、駐車場、トランクルーム、倉庫など様々な形態の賃貸物件で利用が可能です。

また、毎月の家賃だけでなく駐車場代や水道料金、町内会費などの家賃に付帯して毎月支払う費用も保証が可能です。

賃貸借契約の更新料も保証されます。他にも鍵交換やハウスクリーニング、修繕など入退去に関わる費用も対象です。

残置物撤去費用・ゴミ処理費用も保証があるので、万が一賃借人が荷物を残したまま夜逃げしてしまっても負担が軽減できます。

(3)入居者にも安心できるシステム

現在入居中の方にもこの家賃保証システムを利用することができます。

特に過去に家賃の支払いが遅れたことがある入居者がいる場合には利用するメリットが大きいと言えるでしょう。

かつては賃借人の他に連帯保証人を立てることが一般的であり、また連帯保証人を探すことも今より難しくない時代でした。

そのため連帯保証人を立てられず家賃保証システムを利用したいと言うと特殊な事情がある人と思われてしまい、それを理由に入居を断られることもありました。

 しかし現在では連帯保証人を立てられないことは珍しくなくなり、家賃保証サービスの利用者は増加傾向にあります。 

現在ではオーナー側から連帯保証人がいる人に対しても家賃保証システムを利用させることも多くなってきています。

生活に余裕があれば家賃滞納は関係ない話だと考える方もいるかもしれません。

しかし、日常生活には想定外のリスクが潜んでいます。

急な怪我や病気、事故、失業、盗難などの万一の事態が起これば、大きく財産を失ったり高額な出費が発生することも考えられます。

そしてそれは誰にでも起こる可能性があります。

家賃保証サービスは賃借人にこのような万一の事態が起きた場合も家賃を立て替えることができるという利点があります。

オーナーにとって住宅を貸すことは不安なものです。

連帯保証人がついていたとしても家賃滞納の心配は完全に払拭することはできません。

その連帯保証人が家賃を代わりに立て替えてくれるとは言い切れないからです。

実績のある全保連による立て替えなら安心できます。

全保連の家賃保証システムは、賃借人と賃貸人の両方に安心できるシステムを提供しています。